インプラントとは
インプラントについて
目黒区祐天寺駅徒歩2分にある当院では、精密な診査・診断、安全性を高めた治療を追求し、長期的に機能させ、全身の健康を守るためのインプラント治療を提供しています。ここでは、インプラントについてご説明させて頂きます。
インプラントとは体の中に埋め込むものの総称
インプラントとは、歯科に限ったものではなく、体の中に埋め込むことのことを総称してインプラントといいます。インプラントの例をあげると、心臓ペースメーカーや人工関節などがインプラントにあたります。そして歯科領域においては「歯科インプラント=デンタルインプラント」といい、広く普及するようになるにつれて、単にインプラントと呼ばれることが多くなりました。
インプラント(歯科インプラント)について
インプラント(歯科インプラント)は、歯を失った場合の治療方法の一つです。これまでは、歯を失ったときの治療方法は、その両側の歯をけ削って土台とし、その土台から橋渡しをするように連結された被せ物をする「ブリッジ」や主にプラスチック製の床に人工の歯をつけてバネ(クラスプ)で他の歯に引っ掛けたりして使用する「入れ歯」しかありませんでした。しかし、インプラントが登場して、歯を失った場合に歯の機能を補う治療方法がもうひとつ増えました。インプラントの場合は、他の健康な歯を削ったり、バネを引っかけたりする必要のない治療が可能です。インプラントでは、チタンという生体親和性の高い材質の人工歯根(フィクスチャー)をあごの骨に埋入し、その上に人工の歯をかぶせるための土台(アバットメント)を装着、この土台に人工の歯を被せるという方法になります。つまり他の健康な歯を痛めたり負担をかけることなく、これまでそこにあった天然歯の代わりをしてくれるのがインプラントです。
インプラントの歴史
インプラントの歴史は実は古く、紀元前から存在したといえます。例えば、エジプト文明やインカ文明で、サファイヤや、象牙、貝殻などを歯の代わりに埋め込んだ証拠なども見つかっているようです。近現代になてからは、鉄やコバルト、ステンレスなどのインプラントが試されてきましたが、骨との結合の面から普及しませんでした。ところが、スウェーデンのブローネマルク博士が、1950年代にとある大学医学部で骨が治癒する過程の研究していました。その実験を終え、ウサギのすねの部分の骨に埋め込んだ、チタン製の器具を取り出そうとしたところ、しっかりと骨にくっついていることに気付きました。ブローネマルク博士は偶然の発見から「チタンは骨と結合する」ことを確信しました。 ブローネマルク博士は、骨とチタンがくっつくことを「オッセオインテグレーション(骨結合)」呼ぶことにしました。その後、歯科治療において、1960年代になってから人間に臨床応用しました。世界で始めてインプラントの治療を受けた男性のインプラントは彼が亡くなるまで40年間もの間、問題なく機能しました。